さて、今回は
生涯患者さんと向き合いたい先生へ
について書きます。
経営について、創業時のホンダから学びます。
医療法第7条では、医療法人の経営者は
医師または歯科医師と規定されています。
医師または歯科医師は技術者です。
経営学を学ぶ時間があるでしょうか。
学ぶ時間があれば、名実ともに
医師が経営者となります。
しかし、問題は学ぶ時間がない場合。
経営を任せられる参謀が必要になります。
一般企業ですが、ホンダの創業時は
代表取締役の本田宗一郎氏と
副社長の藤沢武夫氏の二人三脚でした。
本田宗一郎氏は技術の天才。
藤沢武夫氏は経営の奇才。
高い技術は本田宗一郎氏が、
実質的な経営は藤沢武夫氏が担っていました。
前提として、藤沢武夫氏は本田宗一郎氏の
技術に口を出さないことを約束していたとのこと。
医療も、医師が技術者でありつづけるためには
経営を別の人に任せることを検討します。
もちろん「決断」は経営者である医師のすることです。
その「決断」の手助けとなる「提案」をする
人を経営参謀とする方法もあります。
もし、院内に経営参謀になる方がいらっしゃらなければ、
院内の人材が育つまで、
私のような外部の者に依頼するのもひとつの方法です。
すべてをひとりで担うことに限界を感じられている先生。
できるだけ患者さんと向き合いたい先生。
経営参謀を検討してみてはいかがでしょうか。